ニュースリリース

データ復旧業界の市場規模についての調査結果を発表

2010/10/21

データ復旧の業界団体である「日本データ復旧協会」(住所:東京都港区、理事長:濱田兼幸、以下日本データ復旧協会)は、活動初年度である本年の協会活動の一環として、まず協会加盟会社の持つデータをまとめながら、データ復旧業界そのものの市場規模(データ復旧依頼検討台数)を発表いたしました。

現在、ICT(Information & Communication Technology)時代における「電子文書化」または「電子カルテ」など、社会の各業界における電子データの重要性が高くなることで、「データ復旧サービス」の役割が持つ重要性と認知度も上がって参りました。

しかしながら、データ復旧業界そのものが社会的に認知されることの要件の一つとして業界の大きさを認識することがどうしても必要であると考え、協会発足後、最初の活動として、今回の市場規模についての資料発表を行うこととなりました。

その結果、2009 年(1 月―12 月)における業界全体のHDD の復旧依頼検討件数は約60,000台、
復旧件数は48,000台と推定いたしました。

PC(サーバー含)年間売上台数 1,200 万台
稼働台数(5 年分) ①X5 6,000 万台
メーカー理由故障率 0.5%
使用者ミス 0.5%
復旧必要台数 ②X1% 60 万台
復旧依頼率 10%
復旧依頼台数 ⑤X⑥ 6 万台
復旧率 80%
復旧台数 ⑦X⑧ 48,000 台

※数字は稼動台数を除いて年間の数字となります。

  • ①PC(サーバー含)年間売上台数は2009 年度JEITA 発表数字にJEITA 不参加大手企業の数字を過去の数字から推定して加算
  • ③メーカー理由故障率は6 大HDD メーカー、OEM 供給、主要周辺機器メーカーの流通量(協会調べ)により算定
  • ④使用者ミスは参加各社の電話受付状況から使用者ミスとメーカー理由故障がほぼ同数であることを根拠とした。
  • ⑥復旧依頼率は、データ復旧が出来る又はこのようなサービスの存在を認識されている方がPC ユーザーの20%との経験値があり、且つその20%の方のうち、ソフトで復旧される方と諦めてしまう方が半
    分いる(協会調べ)ことから10%と算定。
  • ⑧復旧率は協会参加各社の実績値から近似値を提示。協会会員各社の復旧率はその技術レベルから考えて業界最高レベルであると考えられます。協会会員以外の法人ではこれ以上の数字を提示されているところもありますが、その内容に関しては、各社にお問合せ下さい。
  • 誤差は±10%と推定と考えております。

 

◆データ復旧業界初の市場規模調査発表により、業界全体の「見える化」を推進

現在まで、データ復旧業者から当該企業の取り扱い件数がHP や新聞発表として出されることはありましたが、その数字自体に客観性があるものではなく、社会的に認知されるものとはなっていませんでした。

そのような状況を鑑み、当協会といたしましては客観的な調査が無い中、加盟各社のデータと、現在稼動しているPCの台数等公開されている情報を比較検討しました。作業の中には、加盟各社のデータをまとめ、その数から全体を推測するといった工程もございます。

すべてが正確な数字とは至っておりませんが、日本データ復旧協会では今後も業界全体の数字や市場規模を明らかにするため、「業界全体の健全な成長を貢献する」という志を同じくする新規会員企業を募りながら、情報収集に努め、より正確な数字をご提供して参ります。いわば、業界全体の「見える化」を今後益々推進して参る所存です。